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生後5ヶ月で向き癖が治らない…その原因と改善策

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「うちの子、いつも右側(左側)ばかり向いて寝ているな…」と気になりはじめたのは、いつ頃からでしょうか。

新生児の頃からずっと同じ方向ばかり向いていて、後頭部が少し平らになってきた気がする。そんなふうに感じているお父さん・お母さんから、生後5ヶ月を過ぎた頃に「もう手遅れでしょうか」というご相談を受けることが増えています。

結論からお伝えすると、生後5ヶ月という時期はまだ十分に対処できます。ただし、頭蓋骨が柔らかく動きやすいこの時期を逃さないことが大切です。今回は赤ちゃんの向き癖について、その原因から自宅でできるケア、そして専門家への相談のタイミングまで、順を追ってお伝えしていきます。

院長:中村

生後5ヶ月という時期に「まだ間に合うのか」と不安になるお気持ち、とてもよくわかります。当院にも同じ月齢のお子さんを連れて来院されるご家族がたくさんいらっしゃいます。焦る必要はありませんが、この時期の柔らかい頭蓋骨を活かして、できることから始めてほしいと思います

目次

生後5ヶ月の向き癖、なぜ起きるの?

向き癖は赤ちゃんがいつも決まった方向にばかり頭を向けている状態のことで、生後数ヶ月の赤ちゃんには珍しくない現象です。ただ、「みんなあるから大丈夫」と安易に放置することは禁物で、その背景にある原因をきちんと理解することがとても重要です。

向き癖の主な原因

向き癖の原因はひとつではありません。複数の要因が絡み合って起きていることがほとんどです。開院以来、当院で多くのお子さんを診てきた経験から、よく見られる原因をまとめると次のようになります。

  • お腹の中にいたときの姿勢の影響(子宮内環境)
  • 吸引分娩や鉗子分娩など、出産時の物理的な影響
  • 仰向けで長時間同じ方向に圧迫が続くことによる変形
  • 首の筋肉の左右差(筋性斜頸)
  • 体幹の神経や筋緊張のバランスが未熟であること
  • 授乳や抱っこの方向が片側に偏っていること
  • 股関節の開きに左右差があること

これらの要因が重なりあって、首や体幹の筋緊張バランスが崩れ、頭部の位置がいつも同じ方向に固定されてしまいます。「なんとなく同じ方向ばかり向いているだけ」と思っていても、実は体の深い部分に原因が潜んでいることも珍しくありません。

生後5ヶ月という時期の意味

赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかく、外からの力に合わせて形が変わりやすい時期が続きます。頭蓋骨が特に変形しやすく、同時に改善もしやすい時期は生後6ヶ月頃までとされており、生後5ヶ月はまさにその直前の大切なタイミングです。

首がすわり始め、寝返りに向けて体幹が発達してくるこの時期は、赤ちゃん自身の運動量も増えてきます。だからこそ、自然改善の可能性もありつつ、同時に放置すると変形が固定化するリスクもある、両方の意味で重要な時期と言えます。

向き癖をそのままにするとどうなるの?

「成長すれば自然に治る」という話を聞いたことがある方も多いと思います。確かに軽度の向き癖は、首がしっかりと座り、寝返りやハイハイができるようになると自然に改善するケースもあります。しかし、すべての向き癖が自然に解消されるわけではなく、程度や原因によっては放置することでさまざまな影響が出てくることがあります。

頭の形への影響

向き癖が続くと、同じ部分に圧力が集中し続けるため、後頭部の片側が平らになってきます。いわゆる「絶壁」や「斜頭症」と呼ばれる状態です。頭蓋骨が硬くなる時期を過ぎると自然改善が見込みにくくなり、顔の左右非対称、耳の位置のずれ、歯並びの乱れや顎関節症といった問題につながる可能性があります。

運動発達への影響

向き癖は単に「頭の向き」の問題だけではありません。体幹の左右バランスが崩れたまま成長すると、寝返りが片側にしかできない、ハイハイで体が傾く、姿勢が保ちにくいといった運動発達の偏りが見られることがあります。

近年の研究では、頭のゆがみがある子どもに運動や神経発達の遅れが複数報告されており、見た目だけの問題ではないことがわかってきています。

自宅でできる向き癖ケアの工夫

生後5ヶ月の段階であれば、日常生活の中での工夫が向き癖の改善に有効なケースも多くあります。ただし、無理に強い力を加えることは絶対に避けてください。赤ちゃんの首はとても繊細で、強制的なストレッチやマッサージは筋肉を傷めるリスクがあります。

日常生活で試せること

赤ちゃんの自発的な動きを引き出すことが基本の考え方です。向き癖の反対側からおもちゃや声で視線を誘導し、自分から頭を動かすよう促してみましょう。授乳のたびに左右交互に向きを変えること、抱っこの方向を意識的に変えることも、習慣として取り入れやすい方法です。

タミータイム(うつ伏せ遊びの時間)は、後頭部への圧迫をなくしながら首や背中の筋肉を鍛えられるため、向き癖の改善に非常に有効です。ただし、必ず目が離れないときに行い、疲れたら仰向けに戻すようにしてください。

生後5ヶ月になると首が安定してきている時期ですが、様子を見ながら無理のない範囲で行うことが大切です。

気をつけてほしいこと

枕や固定グッズを長時間使用することには注意が必要です。体が固定されすぎると運動発達を抑制してしまい、本来の改善を妨げることがあります。「ドーナツ枕を使っているのに改善しない」というご相談もよく受けますが、枕はあくまで補助的なもの。それだけに頼らず、体全体の動きを引き出すアプローチと組み合わせることが重要です。

病院・治療院でどんな対応が受けられる?

自宅でのケアを続けても改善が見られない場合や、頭のゆがみが目立ってきている場合は、専門家への相談を検討してください。医療機関や治療院では、主に次のような対応が行われています。

対応方法内容注意点
ヘルメット治療専用ヘルメットで頭の形を矯正費用30〜50万円、1日23時間装着が必要、皮膚トラブルのリスクあり
体位変換・ポジショニング向き癖と反対方向に向けて寝かせる自分で動けるようになると管理が困難になる
理学療法専門家が姿勢や筋肉を評価してサポート継続的な通院が必要で即効性は期待しにくい
経過観察成長による自然改善を待つ変形が強い場合は固定化のリスクがある
接骨院・整体院体のバランスを整える施術で根本原因にアプローチ施術者の経験や技術の差が大きい

ヘルメット治療は効果が高い反面、費用や身体的な負担が大きいのが現実です。「勧められたけれど費用面で迷っている」という方も多く、まず他の選択肢を試してみることは決して間違いではありません。

当院の向き癖への取り組み

当院では、生後5ヶ月前後の赤ちゃんの向き癖でご来院いただくケースも多くあります。施術にあたってまず重視しているのは、「なぜこのお子さんに向き癖が起きているのか」という原因の特定です。原因を取り違えたまま施術を進めても、改善には結びつかないからです。

赤ちゃんにも安心の優しい施術

当院の施術は、強い力を使わずに体の自然治癒力を引き出す方法です。赤ちゃんから高齢の方まで安心して受けていただける、体に負担の少ない施術です。

よくあるご質問

生後5ヶ月でも向き癖は改善できますか?

はい、対処できます。生後6ヶ月頃までが頭蓋骨の変形・改善ともに起きやすい時期とされており、生後5ヶ月はまだそのタイミング内です。ただし、時期が経つほど改善に時間がかかりやすくなるため、気になった時点で早めにご相談いただくことをおすすめします。

寝返りができていないのですが関係ありますか?

関係があります。向き癖があると体幹の左右バランスが崩れ、寝返りが片側にしかできない・なかなかできないというケースが見られます。向き癖の改善と運動発達は連動していることが多いため、「まだ寝返りができない」という場合も合わせてご相談ください。

ドーナツ枕を使っていますが効果がありません

よくあるご相談です。枕などの道具は体を固定する方向に働くため、それだけに頼ると運動発達を抑制してしまうことがあります。道具を使うことよりも、体そのものの緊張バランスを整えることのほうが、根本的な改善につながりやすいです。

いつまでに治療を始めればいいですか?

生後6ヶ月頃までが治療効果の出やすい時期です。ただし、生後12ヶ月頃までは対応できるケースも多くあります。「もう遅いかも」と諦めてしまう前に、まずご相談ください。

一人で抱え込まないでください

赤ちゃんの向き癖は、決して珍しい症状ではありません。同時に、「自然に治るから大丈夫」と放置し続けることで、頭の形の変形が固定化してしまうリスクも現実にあります。生後5ヶ月という時期は、まだ十分に対処できるタイミングです。

私自身、これまで多くの赤ちゃんとご家族に向き合ってきた中で感じるのは、「もっと早く来れば良かった」という声の多さです。でも同時に、「来てみて良かった」という笑顔もたくさん見てきました。一人で悩まず、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。あなたのお子さんに合った向き合い方を、一緒に考えていきましょう。

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院長:中村

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