イップス

イップスとは

イップスとは、スポーツ選手が今まで当たり前にできていた基本的な動作を突然うまく行えなくなる症状です。

特に投球、送球、パッティングなどの精密な動作において、手の震えや筋肉の異常な収縮が起こり、意図した通りの動作ができなくなります。

単なる技術的な問題ではなく、脳の運動制御に関わる神経学的な問題と心理的な要因が複合的に関与していると考えられています。

大阪大学医学部の研究によると、ゴルフ選手の36%がイップスを経験しており、野球においても中学野球選手の42%、大学野球選手の47%がイップス症状を経験していることが報告されています。

これらのデータから、日本国内でスポーツに関わる人々の中で数十万人規模でイップスに悩む人がいると推定され、現代のスポーツ界における深刻な問題となっています。

イップスを放置すると、症状は徐々に悪化し、最終的には競技からの完全な離脱を余儀なくされる可能性があります。初期段階では特定の場面でのみ症状が現れますが、進行すると練習時でも症状が出現し、日常的な投球動作すら困難になります。

心理的な負担も増大し、不安や抑うつ状態に陥ることもあります。プロ野球選手の荒木雅博氏は「イップスになったら、野球をやめるまで治らない」と断言しており、適切な治療を受けなければ競技人生の終了につながる深刻な問題となります。

イップスの原因

開院以来、当院にはイップスでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、イップスの原因はひとつではないということです。

イップスの原因として次のものが挙げられます。

イップスは複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、脳の運動制御システムに負荷がかかり、正常な動作パターンが崩れます。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり心理的なアプローチだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。イップスは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

イップスへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な解決にはならず、副作用や依存性のリスクがあります。競技パフォーマンスに影響を与える可能性もあり、スポーツ選手にとって大きな問題となります。

それだけではありません。身体はどんどん慣れていきますから強い薬が必要となり、さらに薬に頼るという負のサイクルに陥りかねません。

ボツリヌス毒素注射

効果は一時的で定期的な注射が必要です。専門医が少なく治療を受けられる施設が限られており、継続的な治療が困難な場合があります。

理学療法・心理療法

長期間の継続が必要で、指導者の技術レベルにより効果に差が出ます。動作によっては症状が悪化する場合もあり、効果が現れるまでに時間がかかることが多いです。

心理療法については、選手によっては抵抗感を示すことがあり、万人向けの対処法とは言えません。

イップスを改善するために

まずはあなたのイップスの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、イップスの原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院では、イップスの根本的な改善を目指すために、神経系と心理的要因の両方にアプローチする独自の治療法を提供しています。まず、3種類の独自検査により、症状の原因を詳細に分析します。

東洋医学的検査では、身体全体のバランスや気の流れを確認し、西洋医学的検査では神経伝達の異常や筋肉の協調性を評価します。さらに、心理的な要因についても詳しく問診を行い、総合的な視点から治療計画を立案します。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、日米両国の国家資格を持つ院長が検査から施術まで一貫して担当します。ネブラスカ大学オマハ校でアスレチックトレーニングを学び、ATC（アスレティックトレーナー）の資格を取得した豊富な経験を活かし、スポーツ選手特有の症状に対して専門的なアプローチを行います。

当院でイップスが改善する理由

イップスの改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

施術では、三軸修正法やレインボー療法、神経整体といった著名な施術を組み合わせて行います。これにより、神経系の正常化と身体のバランス調整を同時に図ることができます。また、動作パターンの再学習や心理的なサポートも含めた包括的なアプローチを行います。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

イップスのQ＆A

イップスは自然に治りますか？

イップスは放置しても自然治癒は期待できません。神経学的・心理学的な複合的要因が関与しているため、適切な専門的治療が必要です。早期に適切な治療を受けることで改善の可能性が高まります。

イップスの人がやってはいけないことは？

無理な反復練習や精神論での克服は症状を悪化させます。また、一人で抱え込まず早期に専門家に相談することが重要です。症状を理解せずに「気持ちの問題」として片付けることも避けるべきです。

イップスと単なるスランプの違いは何ですか？

スランプは技術的な問題ですが、イップスは神経系の異常による不随意な筋収縮が特徴で、意識的なコントロールが困難な点が異なります。動作時の震えや筋肉の異常収縮があればイップスの可能性があります。

イップスになりやすい性格はありますか？

完璧主義、責任感が強い、失敗を過度に恐れる傾向のある人がイップスになりやすいとされています。しかし、性格だけが原因ではなく、環境や身体的要因も関与しています。

イップスを予防する方法はありますか？

過度なプレッシャーを避け、失敗を受け入れる心構えを持つこと、適度な休息とメンタルケアが予防に有効です。また、身体のバランスを整えることも重要な予防策となります。

イップスは年齢と関係がありますか？

年齢に関係なく発症しますが、長期間同じ動作を繰り返している選手により多く見られる傾向があります。特に競技歴が長く、高いレベルでプレーしている選手に多く見られます。

イップスで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術とイップスは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

イップスは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。