
院長:中村お気軽にご相談ください!
赤ちゃんがいつも同じ方向を向いて眠り、後頭部の片側が少し平らに感じる。反対側を向かせようとタオルを使ったものの、泣いたり反り返ったりしてしまうと、「嫌がっていても続けたほうがよいのだろうか」と悩む方は多いと思います。頭の形が気になるほど、何かしなければという気持ちが強くなるものです。
ひろ接骨院・奈良院の中村晃大です。この記事では、赤ちゃんが向き癖対策のタオルを嫌がるときに考えられること、安全を優先して家庭でできる関わり方、医療機関へ相談したい状態についてお伝えします。
向き癖そのものについて先に確認したい方は、赤ちゃんの向き癖の症状ページもご覧ください。タオルを使うかどうかだけでなく、赤ちゃんが普段どのように首や体を使っているかにも目を向けていきましょう。


体の向きも一緒に確かめます
向き癖がある赤ちゃんにタオルを使う目的は、顔を無理に固定することではありません。いつもと違う向きへ顔を向けやすい姿勢をつくろうとする工夫ですが、赤ちゃんが強く嫌がるなら、その姿勢が合っていない可能性があります。
眠い、空腹、おむつの不快感といった理由で泣くこともあります。ただ、体が傾く感覚を嫌がる、首を反対へ向けるとつらそうにする、体を反らせて元の向きへ戻ろうとする場合は、泣かせたまま続けないほうがよいでしょう。
赤ちゃんが泣く理由を一度で決める必要はありません。いったんタオルを外し、落ち着いているときに抱っこや授乳で首の向きに差がないかを確かめるほうが、次の対応を考えやすくなります。
向き癖が気になっていても、赤ちゃんが眠っている間は安全な寝床を優先します。睡眠中は保護者がずっと姿勢を確認できるわけではないため、体を支えるための物を寝床へ入れないことが大切です。
就寝中は寝床にタオルを入れないようにしましょう。タオルが顔の近くへ寄ったり、赤ちゃんの体がずれて意図しない姿勢になったりする心配があります。仰向けで、平らで安定した寝床を用意することが基本になります。
赤ちゃんが同じ方向を向きやすい理由は、首だけにあるとは限りません。家族が話しかける位置、窓から入る光、ベビーベッドの向き、授乳や抱っこの姿勢など、毎日くり返される環境が影響することもあります。
赤ちゃんは自分で楽な姿勢を選びます。首を動かす範囲に左右差があると、顔を向けやすい方向が決まりやすくなります。体が少しねじれたり、片側へ傾いたりして、いつも同じ側へ体を預けていることもあります。
こうしたねじれや傾きは、抱っこや授乳、寝かせる向きなど、日常でくり返す体の使い方と関係している場合があります。抱っこをしたときに頭がいつも同じ側へ向く、授乳の片側だけを嫌がるなら、首だけに目を向けず、体全体の向きも確認したいところです。
赤ちゃんが安心する人の声や、明るい方向へ顔を向けることは自然な反応です。同じ位置から声をかけることが続くと、結果として片側を向く時間が長くなることもあります。
寝る場所の向きを変える、話しかける側を左右で替えるなど、生活の中の小さな工夫から始められます。反対を向くよう無理に首を動かすより、赤ちゃんが自分で顔を向けたくなる環境をつくる考え方です。
後頭部の左右差や平らさに気づくと、頭の形だけを何とかしようとしてしまいます。しかし、嫌がる姿勢を続けたり、首を手で反対側へ向けたりすることは、赤ちゃんの負担につながることがあります。
数々のご相談の中でも多いのが、頭の形を心配するあまり、保護者の方がずっと赤ちゃんの姿勢を気にして疲れてしまうケースです。頭の左右差だけでなく、機嫌よく顔を動かせるか、抱っこで体がこわばらないかも確かめてください。
頭の形について気になる変化がある場合は、写真を同じ角度から残しておくと、日ごとの印象だけに振り回されにくくなります。赤ちゃんの向き癖が強くなっているのか、少しずつ変化しているのかを医療機関へ伝える際にも役立ちます。
向き癖への対応は、眠っている時間に頑張るより、赤ちゃんが起きていて保護者がそばにいる時間に行うほうが安心です。反対側を向くきっかけを日常の中へ少しずつ増やしていきます。
声をかける位置や、おもちゃを見せる位置をいつもと反対側へ変えてみてください。抱っこや授乳の向きを左右で替えることも、赤ちゃんがさまざまな方向へ目を向ける機会になります。すぐに反対側を向けなくても、急ぐ必要はありません。
うつ伏せ遊びを取り入れる場合は、赤ちゃんが起きていて、大人がそばで見守れる時間に限ります。最初は抱っこの胸の上や床の上で短く試し、顔を上げようとする様子があれば少しずつ続けます。泣き続けるときは、その日は切り上げて構いません。
タオルを嫌がるときほど、あれこれ試して赤ちゃんも保護者も疲れてしまいがちです。まずは安全を守り、その次に日中の関わり方を変えるという順番を決めておくと、落ち着いて対応しやすくなります。
家庭で確認しやすいことを、無理のない順番でまとめました。どれも赤ちゃんの機嫌を優先し、嫌がるときには中止することが前提です。
寝床を安全な状態にして仰向けで寝かせる
声かけや抱っこの向きを左右で替える
強く泣く、反り返る、苦しそうなとき
自宅ケアの範囲では、赤ちゃんを姿勢で固定しないことが大切です。タオルが必要かどうかにこだわるより、日中に自然な向きの変化をつくり、首や体の反応を確かめていきましょう。
赤ちゃんが片側を向きやすいことはありますが、反対側へ顔を向けること自体が難しそうなときは、家庭で無理に対応を続けないほうがよいでしょう。
反対側へ向くと強く泣く状態が続く、首がいつも同じ方向へ傾いている、抱っこでも頭の向きが変わらないといった場合は、首の動きを医療機関で確認してもらうことをおすすめします。
小児科や乳幼児健診では、首の動き、頭の形、発達の様子などを踏まえて相談できます。状態によっては、別の診療科や専門外来で確認するよう説明されることもあります。必要な対応は月齢や状態で異なるため、自己判断で強く動かさないことが大切です。
頭の左右差が目立ってきた、同じ側だけが平らになっているように感じる、向き癖が以前より強くなった。そのような変化があるなら、相談する目安として覚えておくと安心です。
耳の位置や額の見え方に左右差があるように感じるとき、寝返り前から首の向きが極端に偏っているときも、小児科へ伝えてください。頭の形に関する評価や対応は、赤ちゃんの成長の時期によって考え方が変わります。
相談するときには、いつ頃から片側を向くのか、タオルを使うとどう反応するのか、授乳や抱っこではどちらへ向きやすいのかをメモしておくと伝わりやすくなります。日常の様子が分かると、必要な確認につながりやすくなります。
赤ちゃんが向き癖対策のタオルを嫌がるときは、泣かせながら姿勢を変え続ける必要はありません。眠る場所の安全を守り、起きている時間に抱っこや声かけの向きを変えながら、無理のない範囲で反対側を向く機会をつくっていきましょう。
まずは今日、抱っこをしたときの頭の向き、授乳で嫌がる側がないか、反対側へ顔を向けたときの表情を確かめてみてください。頭の形だけでなく、体が片側へ傾いたり、ねじれたりしていないかにも目を向けることが、次の対応を考える手がかりになります。
赤ちゃんの首の動きや体の使い方、抱っこや授乳の姿勢も含めて確認したい方は、ひろ接骨院・奈良院へお気軽にご相談ください。

