肘部管症候群

肘部管症候群とは

厚生労働省の統計によると末梢神経障害全体では年間約10万人の患者がいるとされています。肘部管症候群は末梢神経障害の中でも手根管症候群に次いで多く、全人口の約0.2%程度、つまり日本では約25万人の患者がいると推定されています。

肘部管症候群とは、肘の内側にある「肘部管」という狭いトンネル状の部位で尺骨神経が圧迫されることにより、小指と薬指の半分に痺れや痛み、握力低下などが起こる病気です。

尺骨神経は肘の内側を通って手の小指側を支配しているため、この部位での圧迫により特徴的な症状が現れます。特に40歳以上の男性に多く見られる傾向があり、現代病といえます。

初期の軽い痺れを放置すると、徐々に筋力低下が進行し、細かい動作が困難になります。日常生活でペンを持つことや箸を使うことすら難しくなり、仕事や家事に大きな支障をきたすようになります。

さらに症状が進行すると、小指と薬指の感覚が完全に失われ、手の内在筋の萎縮により「鷲手変形」と呼ばれる手指の変形が起こる可能性があります。

最悪の場合、一度筋肉が萎縮してしまうと、手術を行っても完全な機能回復は困難となり、大好きな趣味のゴルフや細かい手仕事を諦めなければならなくなることもあります。

肘部管症候群の原因

開院以来、当院には肘部管症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、肘部管症候群の原因はひとつではないということです。

肘部管症候群の原因として次のものが挙げられます。

肘部管症候群は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が引き金となり、肘部管での神経圧迫や神経の伝達異常が起きて尺骨神経に機能障害が起こり、それが手指の痺れや筋力低下として現れます。野球、ゴルフ、テニスなど肘を頻繁に使うスポーツや長時間のデスクワークが要因となることも多いです。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肘部管症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肘部管症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法（薬物療法）

根本的な原因解決にはならず、症状の一時的な緩和に留まります。長期服用による胃腸障害や肝機能への副作用のリスクもあり、仕事や日常生活に支障をきたすことも多いです。

薬に頼った治療では、身体はどんどん慣れていきますから強い薬が必要となり、さらに薬に依存するという負のサイクルに陥りかねません。

装具療法

日常生活や仕事での動作が制限され、長期間の装着が必要となる場合があります。見た目も気になり、社会生活に支障をきたすことも多く、根本的な解決には至りません。

装具に頼った生活では、筋力低下も懸念され、装具を外した時の不安も増大してしまいます。

理学療法

効果が現れるまで時間がかかり、継続的な通院が必要です。症状によっては悪化する可能性もあり、適切な見極めが重要ですが、画一的な運動療法では個人差に対応しきれません。

個人の強い意志が必要とされるため、効果にばらつきが出てしまい、多くの方が途中で挫折してしまうのが現実です。

ステロイド注射

一時的な効果に留まることが多く、繰り返し注射による組織への悪影響が懸念されます。注射部位の感染リスクや、ステロイドによる免疫力低下などの副作用も心配されます。

手術療法

手術に伴うリスクがあり、術後の機能回復には長期間を要します。完全な機能回復が得られない場合もあり、仕事や趣味への復帰が困難になることがあります。手術後の癒着や神経損傷のリスクも否定できません。

肘部管症候群を改善するために

まずはあなたの肘部管症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、肘部管症候群の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で肘部管症候群が改善する理由

肘部管症候群の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

肘部管症候群のQ＆A

肘部管症候群は自然に治りますか？

軽度の場合は生活習慣の改善で改善することもありますが、多くは適切な治療が必要です。放置すると筋萎縮が進行するため早期の対処をお勧めします。

肘部管症候群の人がやってはいけないことは？

長時間肘を曲げた状態を続けることや、肘に過度な負荷をかける動作は避けるべきです。特に就寝時の肘の位置に注意が必要です。

手根管症候群と肘部管症候群の違いは何ですか？

手根管症候群は親指から中指の痺れが主症状で、肘部管症候群は小指と薬指の痺れが特徴です。圧迫部位と症状の出る指が異なります。

肘部管症候群は完治しますか？

早期に適切な治療を行えば完治は十分可能です。ただし筋萎縮が進んだ段階では完全な回復が困難になる場合があります。

なぜ夜間に症状が悪化するのですか？

就寝時に肘を曲げた状態が続くことで神経圧迫が強くなるためです。枕に肘を乗せる姿勢なども症状を悪化させます。

どの程度の症状で手術が必要になりますか？

筋力低下や筋萎縮が認められる場合や、3か月以上の保存療法で改善しない場合に手術が検討されます。

症状が出ている間でも運動は続けて良いですか？

症状を悪化させない範囲であれば運動は可能です。ただし肘に負担をかける動作は控え、専門家の指導を受けることをお勧めします。

肘部管症候群になりやすい職業はありますか？

デスクワーカー、野球選手、大工、調理師など肘を酷使したり長時間曲げる職業の方に多く見られます。

両手同時に発症することはありますか？

可能性はありますが、多くは利き手や負担のかかりやすい片側に発症することが多いです。

予防方法はありますか？

肘を長時間曲げた状態を避け、定期的なストレッチや適度な運動を心がけることが大切です。作業環境の改善も効果的です。

肘部管症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と肘部管症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肘部管症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。