臼蓋形成不全

臼蓋形成不全とは

臼蓋形成不全とは、股関節の骨盤側にある受け皿である臼蓋が生まれつき浅く、太ももの骨の丸い部分である大腿骨頭を十分に覆えない状態のことです。屋根が浅い家を想像すると分かりやすく、屋根が小さいと柱が不安定になってしまうのと同じです。

この不安定さにより関節軟骨の特定の部分に過度な負担がかかりやすくなります。日本人女性に多く見られる疾患で、患者の8割は女性です。

若いうちは何とか持ちこたえられますが、年齢とともに筋力が落ちたり体重が増えてしまうと将来的に変形性股関節症を発症するリスクが高くなります。

臼蓋形成不全を放置すると、関節軟骨の摩耗が進行し50～60代以降に変形性股関節症を発症するリスクが非常に高くなります。初期は運動後の重だるい痛み程度ですが、進行すると日常生活での歩行や立ち座りが困難になり、強い痛みや歩行障害を生じます。

最終的には人工股関節置換術が必要になる可能性があり、仕事や家事、育児に大きな支障をきたすことになります。特に若い女性の場合、育児期間中に症状が悪化することが多く、子どもとの大切な時間を痛みで制限されてしまう可能性があります。

また痛みをかばうことで他の部位にも負担がかかり、腰痛や膝痛などの二次的な症状を引き起こすこともあります。症状が進行してからでは改善が困難になるため、早期の対策が重要です。

臼蓋形成不全の原因

開院以来、当院には臼蓋形成不全でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、臼蓋形成不全の原因はひとつではないということです。

臼蓋形成不全の原因として次のものが挙げられます。

臼蓋形成不全は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

出生時からの寛骨臼の発育不全や発育性股関節形成不全などが影響し、胎児期の発育過程で臼蓋が十分に深くならなかったことが主な要因と考えられています。

この複数の原因が引き金となり、股関節の不安定さや軟骨への過度な負担が発生し、将来的な変形性股関節症へのリスクが高まります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。臼蓋形成不全は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

臼蓋形成不全への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法（運動療法・筋力訓練）

継続的な運動が必要で、プロのトレーナーや理学療法士と根気よく続ける必要があります。動きによっては症状が悪化することもあり、慎重な見極めが重要です。

個人の強い意志が必要とされるため、効果にばらつきが出てしまいます。継続が困難な方が多いのが現実です。

薬物療法

根本的な解決にはならず、長期使用による副作用のリスクがあります。症状の進行を止めることはできません。

それだけではありません。身体はどんどん慣れていきますから強い薬が必要となり、さらに薬に頼るという負のサイクルに陥りかねません。

日常生活指導

生活の制限により活動量が減少し、筋力低下を招く可能性があります。根本的な改善には至らないことが多いです。

生活改善も根気よく継続できる人はごくわずかであり、万人向けの対処法とは言えません。

骨切り術

手術のリスクがあり、回復期間が長く必要です。手術後も必ずしも症状が完全に改善するとは限りません。

人工関節置換術

侵襲性が高く、人工関節の耐用年数に限りがあるため、将来的に再手術が必要になる可能性があります。

臼蓋形成不全を改善するために

まずはあなたの臼蓋形成不全の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、臼蓋形成不全の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

臼蓋形成不全は骨の構造的な問題ですが、股関節周囲の筋肉バランスや身体全体のアライメントを整えることで症状の改善や進行予防が期待できます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で臼蓋形成不全が改善する理由

臼蓋形成不全の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

臼蓋形成不全のQ＆A

臼蓋形成不全は自然に治りますか？

先天的な骨の構造の問題なので自然治癒は困難です。しかし適切な治療により症状の進行を遅らせ、日常生活の質を向上させることは十分可能です。

臼蓋形成不全の人がやってはいけないことは？

激しい運動や長時間の立ち仕事、重い物を持つことは避けるべきです。股関節に過度な負担をかける動作は症状を悪化させる可能性があります。

臼蓋形成不全と変形性股関節症の違いは何ですか？

臼蓋形成不全は骨の形状の問題で、変形性股関節症はその結果として起こる関節の変形や軟骨の摩耗です。臼蓋形成不全が原因で変形性股関節症に進行します。

臼蓋形成不全は必ず手術が必要ですか？

軽度の場合は保存療法で症状をコントロールできることも多いです。手術は保存療法で改善しない場合や変形が進行した場合に検討されます。

臼蓋形成不全は完治しますか？

骨の構造的な問題は完全には治りませんが、適切な治療により症状を大幅に改善し、日常生活に支障のないレベルまで回復することは可能です。

運動はしても大丈夫ですか？

適切な運動は股関節周囲の筋力強化に有効です。ただし運動の種類や強度は専門家の指導のもとで行うことが重要です。

痛みがなくても治療は必要ですか？

症状がなくても将来の変形性股関節症を予防するため、筋力維持や体重管理などの予防的治療は有効です。

妊娠・出産に影響はありますか？

妊娠中の体重増加や出産時の負荷により症状が悪化する可能性があります。妊娠前からの適切な管理が重要です。

遺伝するのでしょうか？

遺伝的要因はありますが、必ずしも親から子に遺伝するわけではありません。環境要因も大きく影響します。

どのような運動が効果的ですか？

水中歩行や水泳、股関節周囲の筋力強化運動が効果的です。個人の状態に応じた運動プログラムの作成が重要です。

臼蓋形成不全で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と臼蓋形成不全は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

臼蓋形成不全は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。