赤ちゃんの向き癖

赤ちゃんの向き癖とは

研究によると、生後6か月時点で約43パーセントから48パーセントの赤ちゃんに向き癖による頭の形の変形が見られるとされています。

これは赤ちゃんの約半数に相当し、日本でも年間約40万人以上の赤ちゃんに何らかの向き癖の症状が現れていると考えられます。

向き癖とは、赤ちゃんが寝ているときや抱っこされているときに、頭がいつも同じ方向を向いている状態のことです。首がまだしっかりと座っていない生後数ヶ月の赤ちゃんによく見られる現象で、特に仰向けで寝ている時間が長い場合に起こりやすくなります。

向き癖を放置すると、頭の形の変形が固定化し、成長しても自然に改善されなくなる可能性があります。

重度の場合、目や耳の位置のずれ、顔面の非対称、歯並びの悪化、顎関節症のリスクが高まります。さらに深刻なケースでは、運動発達や神経発達の遅れが報告されています。

頭蓋骨が柔らかい時期を過ぎてしまうと改善が困難になるため、早期の対応が重要です。

近年の研究では、頭のゆがみがある子どもに運動や神経発達の遅れが見られた例が複数報告され、将来的に学習面や社会生活に影響を与える可能性も指摘されています。

赤ちゃんの向き癖の原因

開院以来、当院には赤ちゃんの向き癖でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、赤ちゃんの向き癖の原因はひとつではないということです。

赤ちゃんの向き癖の原因として次のものが挙げられます。

赤ちゃんの向き癖はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、首や体幹の筋肉の緊張バランスが崩れ、頭部の位置異常や関節の可動域減少などが発生し、向き癖が発症します。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。赤ちゃんの向き癖は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

赤ちゃんの向き癖への対応として、次のようなものが一般的です。

ヘルメット治療

費用が一般的に30万円から50万円程度と高額となります。

1日23時間の装着が基本で蒸れて湿疹ができやすく、皮膚トラブルが発生する可能性があります。生後6か月を過ぎると治療効果が限定的になり、赤ちゃんや家族への負担も大きくなります。

体位変換・ポジショニング

赤ちゃんが自分で首を動かせるようになると、その都度頭の位置を戻していくことは困難です。赤ちゃんが寝ている間ずっと親が見張っているのは家族にとっても負担が大きくなります。

理学療法

継続しての訓練を続ける必要があり、一般的に1〜2週ごとの通院が必要となります。小児専門の理学療法士との根気よい取り組みが求められ、即効性は期待できません。

経過観察

頭の形の変形が強いと改善しにくくなります。一定程度以上のゆがみになると自然軽快が得られにくく、放置すると変形が固定化してしまいます。

筋性斜頸に対する治療

自然治癒を待つ間に頭の形の変形が進行してしまうリスクがあります。3歳以降に手術が必要になった場合、子どもへの身体的・心理的負担が大きくなります。

赤ちゃんの向き癖を改善するために

まずはあなたの赤ちゃんの向き癖の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、赤ちゃんの向き癖の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で赤ちゃんの向き癖が改善する理由

赤ちゃんの向き癖の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

病院で経過観察と言われた方、ヘルメット治療の費用に躊躇している方、向き癖防止グッズで改善しなかった方も諦めずにご相談ください。

赤ちゃんの向き癖のQ＆A

赤ちゃんの向き癖は自然に治りますか？

軽度の向き癖であれば、赤ちゃんの成長に伴い首が座り、寝返りができるようになることで自然に改善することもあります。しかし、生後4か月を過ぎても改善が見られない場合や頭の形のゆがみが目立つ場合は、専門家への相談をおすすめします。頭蓋骨が柔らかい時期を過ぎると改善が困難になるため、早期の対応が重要です。

どんなことをすると悪化しますか？やってはいけないことは？

無理やり首を反対側に向けようとすることは避けてください。特に首のストレッチやマッサージは赤ちゃんの筋肉を傷める可能性があり、日本小児整形外科学会は推奨していません。赤ちゃんが自発的に向きを変えるように、おもちゃで誘導するなどの工夫が大切です。また、体を固定しすぎる枕の使用は運動発達を抑制する可能性があるため注意が必要です。

ドーナツ枕や向き癖防止枕は効果がありますか？

枕のなかで体が固定され過ぎていると、重力による圧迫が特定の場所に持続し、効果がないばかりか逆に意図しない頭蓋変形を助長してしまう可能性があります。また、乳児の寝る姿勢を固定し続けることは運動発達を抑制することを意味するため推奨されません。起きている時に行う発達を促す体操など、発想を変えてみることをおすすめします。

ヘルメット治療以外に頭の形を改善する方法はありますか？

向き癖と反対の方向に頭を向けて寝かせる、うつ伏せで遊ぶ時間を作る、抱っこの方向を左右交互に変えるなどの工夫で改善することもあります。また、当院のような接骨院では赤ちゃんの体のバランスを整える施術を行っており、筋肉の緊張をほぐし自然な姿勢を促すアプローチで向き癖の改善をサポートしています。

いつまでに治療を始めればいいですか？

頭蓋骨が柔らかい生後6か月頃までが治療にもっとも適した時期とされています。このため、生後すぐから6か月での治療開始が多く、生後12か月前後までがひとつの目安となります。早期に治療を開始するほど短期間で効果が得られやすく、生後3か月などの早期に開始できれば2〜4か月程度で良好な状態になることもあります。

頭の形のゆがみは発達に影響しますか？

近年の研究では、頭のゆがみがある子どもに運動や神経発達の遅れが見られた例が複数報告され、関連性が注目されています。寝返りが片側にしか打てない、ズリバイやハイハイで左右非対称な動きになる、体幹のバランスが崩れ姿勢保持が不安定になるといった発達の遅れが見られることがあります。ただし、全てのケースで発達に影響するわけではありません。

赤ちゃんの向き癖で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と赤ちゃんの向き癖は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

赤ちゃんの向き癖は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。