正中神経麻痺

正中神経麻痺とは

正中神経麻痺とは、腕から手にかけて通っている正中神経という神経が何らかの原因で圧迫や損傷を受け、手や指の動きや感覚に問題が生じる状態です。

親指から薬指の親指側にかけてしびれや感覚の異常が現れ、手首を曲げる動作や親指を動かす筋肉の働きが悪くなります。特に親指の付け根の筋肉が萎縮し、物をつまんだり握ったりする動作が困難になることが特徴的です。

厚生労働省の神経系疾患に関する調査によると、末梢神経障害全体の患者数は年間約50万人とされており、その中でも正中神経麻痺は手根管症候群を含めて比較的頻度の高い疾患です。特に40歳以上の女性に多く見られ、全人口の約2-3%が何らかの正中神経の問題を抱えているとされています。

症状を放置すると、手の筋肉の萎縮が進行し、親指の付け根の筋肉が痩せて手の形が変形してしまいます。最終的には親指と他の指を合わせる動作ができなくなり、物をつまむ、握る、持つといった基本的な手の機能が完全に失われる可能性があります。

また、感覚障害も進行し、熱いものに触れても気づかずやけどをするリスクが高まります。仕事や日常生活に深刻な支障をきたし、最悪の場合は手術を行っても完全な機能回復が困難になることもあります。

夜間の痛みにより睡眠の質が低下し、日中の集中力や判断力にも影響を及ぼし、最終的には日常生活に介助が必要になる可能性もあります。

正中神経麻痺の原因

開院以来、当院には正中神経麻痺でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、正中神経麻痺の原因はひとつではないということです。

正中神経麻痺の原因として次のものが挙げられます。

正中神経麻痺は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

この複数の原因が引き金となり、手根管内の圧迫や神経の伝達異常、手首周りの筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、正中神経麻痺が発症します。それは人によって違い、単に筋肉をほぐしたり関節の動きを矯正するだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。正中神経麻痺は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

正中神経麻痺への対応として、次のようなものが一般的です。

保存療法

症状の根本的な改善には時間がかかり、一時的な症状緩和にとどまることが多く、長期間の治療継続が必要になります。サポーターによる固定は日常生活の動作を制限し、仕事や家事に支障をきたすことも多いです。

薬物療法

痛み止めは胃腸障害などの副作用のリスクがあり、ステロイド注射は感染症のリスクや効果の持続期間に限界があります。薬によっては眠くなったり、運転や仕事に支障が出てしまうことも多いです。

それだけではありません。身体はどんどん慣れていきますから強い薬が必要となり、さらに薬に頼るという負のサイクルに陥りかねません。

運動療法

継続的な取り組みが必要で、適切な指導がないと症状が悪化する可能性があり、効果を実感するまでに時間がかかります。運動することでかえって正中神経麻痺の症状が強まることもあり、継続が難しい部分があります。個人の強い意志が必要とされるため、効果にばらつきが出てしまいます。

手術療法

手術には感染症や神経損傷などのリスクが伴い、術後の回復期間が必要で、完全な機能回復が保証されない場合があります。また、手術後の痛みや腫れ、リハビリ期間中の生活制限など、患者様への負担も大きくなります。

正中神経麻痺を改善するために

まずはあなたの正中神経麻痺の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、正中神経麻痺の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で正中神経麻痺が改善する理由

正中神経麻痺の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

正中神経麻痺のQ＆A

正中神経麻痺は自然に治りますか？

軽度の症状であれば自然治癒の可能性もありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。放置すると症状が進行し、回復が困難になる可能性があります。

正中神経麻痺の人がやってはいけないことは？

長時間の手首の屈曲姿勢、重い物の持ち上げ、反復的な手首の動作は避けるべきです。また、患部を強く圧迫することも症状を悪化させる可能性があります。

正中神経麻痺と手根管症候群の違いは何ですか？

手根管症候群は正中神経麻痺の一種で、手首の手根管という部分で神経が圧迫される状態です。正中神経麻痺はより広い概念で、様々な部位での神経障害を含みます。

症状が出てからどのくらいで治りますか？

症状の程度や治療方法により異なりますが、軽度の場合は数週間から数ヶ月、重度の場合は半年以上かかることもあります。早期治療が回復を早める鍵となります。

手術をしないと治らないのでしょうか？

必ずしも手術が必要ではありません。軽度から中等度の症状であれば、保存療法や適切な施術により改善する可能性があります。症状の程度により判断されます。

両手に症状が出ることはありますか？

はい、両手に症状が現れることがあります。特に職業性要因や全身性疾患が原因の場合、両側性に発症することが多く見られます。

正中神経麻痺で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と正中神経麻痺は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

正中神経麻痺が改善されることで、これまで制限されていた日常生活の動作が楽になり、仕事や家事、育児に集中できるようになります。夜間の症状による睡眠障害も解消され、日中の活動にも積極的に取り組めるようになります。

また、手術への不安から解放され、自然な方法で症状が改善されることで、精神的な負担も軽減されます。

正中神経麻痺は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。