斜視

斜視とは

日本眼科学会の調査によると、日本人の斜視有病率は約2～3%と推定されています。特に小児では約3～5%に斜視が見られるとされています。厚生労働省の調査では、斜視を含む眼筋麻痺などの眼球運動障害で医療機関を受診している患者数は年間約10万人と報告されています。

斜視は両目の視線が同じ方向を向かず、片方または両方の目が内側、外側、上または下などにずれてしまう状態です。常に現れる「恒常性斜視」と、疲労時などに現れる「間欠性斜視」の2つのタイプがあります。

目が内側に向く「内斜視」、外側に向く「外斜視」、上下にずれる「上下斜視」など、ずれる方向によっても分類され、見た目の問題だけでなく、複視（物が二重に見える）や立体視の障害など視機能にも影響を及ぼすことがあるため、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

斜視を放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。特に小児期の斜視では、視力発達が妨げられ弱視になることがあります。両眼視機能が発達せず、距離感や奥行きの認識が困難になる立体視機能の低下も起こりえます。

物が二重に見える複視が慢性化すると、日常生活や仕事、運転などに重大な支障をきたします。常に目を合わせようとする努力により、頭痛や眼精疲労が増加し慢性化することもあります。

外見上の問題から自信喪失や社会的孤立、うつ症状などの心理的・社会的影響も無視できず、細かい作業や運転が必要な職業に就けないなど、職業選択が制限される可能性もあります。

特に間欠性斜視は、放置すると恒常性斜視へと進行することがあるため、早めの対応が重要です。

斜視の原因

開院以来、当院には斜視でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、斜視の原因はひとつではないということです。

斜視の原因として次のものが挙げられます。

斜視は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。斜視は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

斜視への対応として、次のようなものが一般的です。

プリズム眼鏡の処方

完全な矯正が難しく、強いプリズムは像の歪みや色収差を生じます。また斜視の程度が変化すると効果が低下し、根本的な治療ではありません。

視能訓練（眼球運動訓練）

効果が現れるまで数ヶ月以上かかることが多く、毎日の継続的な訓練が必要です。また全ての斜視タイプに効果があるわけではなく、年齢によっては効果が限定的です。

眼鏡による屈折矯正

調節性内斜視の場合、眼鏡を外すと斜視が再発します。また根本的な筋肉のバランス異常は改善しません。

ボツリヌス毒素注射

効果は一時的（3～6ヶ月）で、繰り返し注射が必要です。注射部位の痛みや一時的な眼瞼下垂などの副作用があり、効果の予測が難しい場合があります。

斜視手術

全身麻酔のリスクや術後感染などの合併症があります。また完全な矯正が難しく、約20%は再手術が必要とされています。さらに過矯正や低矯正のリスクがあります。

斜視を改善するために

まずはあなたの斜視の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、斜視の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で斜視が改善する理由

斜視の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

斜視のQ＆A

斜視は自然に治りますか？

残念ながら、成人の斜視は自然に治ることはほとんどありません。特に恒常性斜視は適切な治療が必要です。間欠性斜視も多くの場合、時間とともに悪化する傾向があります。小児の一部の斜視は発達とともに改善することもありますが、適切な対応が重要です。

大人になってから発症した斜視でも改善する可能性はありますか？

はい、改善の可能性はあります。成人発症の斜視でも、原因に応じた適切な治療で症状が改善することがあります。

斜視は遺伝しますか？子どもに影響する可能性はどれくらいですか？

斜視には遺伝的要素があります。両親のどちらかが斜視の場合、子どもが斜視になるリスクは一般人口の約3倍と言われています。ただし、遺伝だけでなく環境要因も影響するため、必ずしも子どもに遺伝するわけではありません。

パソコン作業は斜視を悪化させますか？

長時間のパソコン作業は眼精疲労を引き起こし、特に間欠性斜視の症状を悪化させることがあります。適切な休憩（50分作業したら10分休憩など）、モニターの位置や明るさの調整、ブルーライトカットメガネの使用などで負担を軽減できます。また、定期的な視線移動や遠方注視の練習も効果的です。

斜視の人がやってはいけないことはありますか？

絶対的な禁忌はありませんが、過度の眼精疲労を引き起こす長時間のデジタル機器使用は症状を悪化させることがあります。また、複視がある場合は運転や危険を伴う機械操作は避けるべきです。

斜視の症状が出たり消えたりするのはなぜですか？

これは「間欠性斜視」と呼ばれる状態で、眼の疲労度、集中力、全身状態などによって症状が変動します。特に疲労時、病気の時、ストレス下では融像力（両眼視を維持する力）が低下し症状が出やすくなります。また、注視距離や方向によっても変化します。間欠性斜視は時間とともに頻度や程度が増すことがあるため、早めの対応が望ましいです。

斜視で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と斜視は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

斜視は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。