
院長:中村お気軽にご相談ください!
こんにちは、ひろ接骨院・奈良院の中村晃大です。「最近、うちの子、いつも同じ方向ばかり向いて寝ているな」と気になり始めたことはありませんか。実は、その向き癖が、赤ちゃんの股関節の発育にも深く関わっているとしたら、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。
生後まもない赤ちゃんにとって、身体のバランスはとても繊細です。首がまだ自分でしっかり支えられない時期だからこそ、ちょっとした偏りがいろんな影響につながることがあります。


奈良市内でも、健診で「向き癖がありますね」「股関節の開きに左右差がありますよ」と指摘され、どうしていいかわからないまま来院されるお母さんやお父さんが多くいらっしゃいます。


赤ちゃんの体は、大人が思う以上に全身がつながっています。向き癖ひとつで、頭の形だけでなく股関節の発育にも影響が出てくることがある。だからこそ、早めに原因を把握することが本当に大切だと感じています
「頭の形が偏っているのは知っていたけれど、股関節まで影響するとは思っていませんでした」という声をよくお聞きします。
実際、向き癖と股関節の問題には、解剖学的な視点からも密接なつながりがあります。赤ちゃんの骨格や筋肉はまだ発育途中で非常に柔軟な分、偏った力がかかり続けると、その状態に体が慣れていってしまうからです。
赤ちゃんがいつも同じ方向を向いて寝ていると、首や肩、体幹の筋肉に左右差が生まれます。首の筋肉が片側だけ緊張し続けると、骨盤の傾きにまで波及し、股関節の向きや開きにも偏りが出てきます。これが重なると、発育性股関節形成不全(いわゆる先天性股関節脱臼)のリスクが高まるとも言われています。
特に注目したいのが、向き癖の方向と股関節脱臼の関係です。右向きの向き癖が多い赤ちゃんに左側の股関節の問題が見られやすい、という関連性が指摘されているほど、この二つは切り離せないテーマなのです。
赤ちゃんをあお向けに寝かせて両脚をM字に開いたとき、左右の開き方が明らかに違う場合、股関節周りの筋肉や関節の状態に偏りがある可能性があります。程度が軽ければ成長とともに自然に整ってくることもありますが、放置すると関節の形成に影響が残ることも。早期に気づいて対処できるかどうかが、その後の発育を大きく左右します。
見た目では「まあ大丈夫かな」と思えても、実際に検査をしてみると体幹や骨盤に大きなズレが見つかるケースも少なくありません。ご自身での判断だけでなく、専門家の目で確認することがどれほど大切か、私はこれまでの症例を通じて強く実感しています。
開院以来、向き癖でお困りのお子さんをたくさん診てきましたが、そこで確信していることがあります。向き癖の原因は、どの赤ちゃんも同じではないということです。一人ひとり背景が異なるからこそ、原因に合わせたアプローチが必要なのです。
吸引分娩や鉗子分娩では、頭部や頚部に一時的な負荷がかかり、その影響が首の筋肉の緊張として残ることがあります。また、子宮内での姿勢や胎児の位置関係が向き癖の素地になることもあります。
授乳のときに常に同じ側から抱っこしている、ベッドと壁の関係で声や光が特定の方向からしか届かないといった、日常のなにげない習慣が向き癖を強めることがあります。
首の筋肉が一側だけ硬くなる状態や、体幹の神経・筋の発達の左右差が根本にあるケースもあります。これらは外から見てもわかりにくく、しっかりした検査なしには見落としてしまう可能性があります。
向き癖の引き金になっているケースもあります。どちらが先かという問題ではなく、首・体幹・股関節が互いに影響し合っているという視点で全身を評価することが重要です。
まずはご自宅でできることをお伝えします。ただし、よかれと思ってやってしまいがちな行動の中に、実は逆効果になるものもあります。
知っておくだけで、赤ちゃんへの負担をかなり減らすことができます。
こうしたことに気づいたら、それは体のサインです。「もう少し様子を見てから」と思いがちですが、頭蓋骨が柔らかい時期は限られています。
向き癖が気になるからといって、無理やり反対を向かせようとするのは避けてください。特に首を強引に動かしたり、自己流でストレッチをしたりすることは、筋肉や神経を傷める危険があります。赤ちゃんの体は繊細で、善意の行動がかえってダメージになることもあります。
また、向き癖防止と書かれたドーナツ枕や固定クッションについても注意が必要です。体が固定されすぎると、特定の部位に圧が集中したり、寝返りや体幹を使う動きが妨げられて運動発達に影響が出ることがあります。使い方と目的を正しく理解した上で活用することが大切です。
向き癖と反対側から声をかける、おもちゃを反対側に置いて自発的に顔を向けてもらう、授乳のときに左右交互に抱き方を変える、こうした日常のちょっとした工夫が積み重なって変化を生みます。抱っこの向きを変えるだけでも、体全体への刺激のバランスが整っていきます。
病院で「今は経過観察で大丈夫ですよ」と言われて帰宅したものの、なんとなく不安が拭えないというお母さんもいらっしゃいます。その感覚は大切にしてほしいのです。経過観察はあくまでも医学的な管理の方針であり、「放っておいていい」という意味ではありません。
向き癖が続く中で何もしなければ、頭の変形が固定化するリスクは確実に高まります。ヘルメット治療を勧められるケースもありますが、費用が30万円から50万円と高額で、1日23時間の装着が必要なため、赤ちゃんにも家族にも大きな負担がかかります。皮膚トラブルも起きやすく、踏み切れないご家族も多いのが現実です。
そういった選択肢に迷っている方にこそ、まず体の状態を正確に把握することをおすすめしています。原因がわかれば、取るべきアプローチも自然と絞られてきます。
当院の施術は、力を使わないやさしいアプローチです。生まれて間もない赤ちゃんにも安心して受けていただけます。
健診で向き癖や股関節の開きに左右差があると指摘された方、ドーナツ枕や防止グッズを試したけれど改善が見られない方、ヘルメット治療の費用や負担に迷っている方、病院で経過観察と言われたが本当にこのままでいいのか不安な方、寝返りがいつも同じ側にしかできずに発達が心配な方。こうした状況の方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
「まだ受診するほどじゃないかな」と遠慮される必要はまったくありません。早い段階でしっかりと状態を確認することが、最もコストがかかりません。赤ちゃんの骨格が柔軟な時期は、思っているよりずっと短いのです。
「大丈夫かな」と心配しながら毎晩赤ちゃんの向きを直し続ける、そのお母さんの姿は、決して気にしすぎではないと思います。赤ちゃんのためにできることをしたいというその気持ちは、とても大切なものです。
ただ、その不安をひとりで抱えている必要はありません。体に何か起きているのかを正しく把握して、必要なアプローチを明確にする。それだけで、毎日の子育ての気持ちがずいぶんと楽になります。
向き癖と股関節の問題は、早い段階ほど対応しやすい症状です。奈良市で気軽に相談できる場所として、当院がそばにいます。どうかひとりで抱え込まず、いつでもご連絡ください。


遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は一度お読みになってみてください。

