後縦靭帯骨化症

後縦靭帯骨化症とは

後縦靭帯骨化症とは、背骨の中を縦に通っている後縦靭帯という靭帯が何らかの原因で骨のように硬くなって厚く肥厚する病気です。骨化して厚くなった後縦靭帯が神経の通り道である脊柱管を通っている脊髄や神経根を圧迫することで、手足のしびれや痛み、麻痺などの症状が現れます。

背骨のどの部分が骨化したかによって、頚椎後縦靭帯骨化症、胸椎後縦靭帯骨化症、腰椎後縦靭帯骨化症と分類され、最も多いのは頚椎の後縦靭帯骨化症です。厚生労働省の調査データによると、平成24年度の医療受給者証保持者数は33,346人とされています。

特定疾患医療費補助受給者証所持数に基づいた調査では、有症状の後縦靭帯骨化症の有病率は約0.026％と推定されています。これは日本全国で約3万人以上の患者が存在すると考えられており、現代病の一つと言えるでしょう。

後縦靭帯骨化症を放置すると、骨化が徐々に進行し、神経の圧迫が強くなることで症状が悪化していきます。手足のしびれや痛みが増強し、手先の細かい動作がさらに困難になり、最終的には歩行が困難になる可能性があります。

重篤な場合には四肢麻痺や膀胱直腸障害といった深刻な神経症状を来たし、日常生活に大きな支障をきたします。また、患者の20％前後は転倒などの軽微な外傷をきっかけとして症状が急激に悪化するリスクがあり、寝たきりになる場合もあります。

後縦靭帯骨化症の原因

開院以来、当院には後縦靭帯骨化症でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、後縦靭帯骨化症の原因はひとつではないということです。

後縦靭帯骨化症の原因として次のものが挙げられます。

後縜靭帯骨化症は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

家族内発症が比較的多く、兄弟での発症確率は30％程度、血縁者に患者がいる場合の発症率は23％程度とされています。また、糖尿病患者の15％前後に後縦靭帯骨化が見られ、肥満の方にも骨化が多いことが判明しています。この複数の原因が引き金となり、後縦靭帯の骨化による脊髄圧迫や神経根圧迫などが発生し、様々な神経症状が発症します。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。後縦靭帯骨化症は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

後縦靭帯骨化症への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期間の服用が必要となる場合があり、根本的な骨化の進行を止めることはできません。また、ステロイド系薬剤には副作用のリスクが伴います。

外固定装具

装具の着用により日常生活の動作が制限され、長期間の使用では筋力低下や関節可動域の制限を招く可能性があります。首を固定することで一時的な症状緩和は期待できますが、根本的な改善にはつながりません。

運動療法

適切な負荷量の設定が重要で、不適切な運動は症状を悪化させるリスクがあり、専門家の指導のもとで継続的に行う必要があります。個人の強い意志が必要とされるため、効果にばらつきが出てしまいます。

手術療法

手術には感染症や出血などの合併症リスクがあり、術後に脊髄が腫れることで一時的に症状が悪化する場合があります。また、骨化した靭帯は手術で除去しても再増殖する傾向があるため、数年後に再び症状が出現する可能性があります。

後縦靭帯骨化症を改善するために

まずはあなたの後縦靭帯骨化症の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、他に類を見ない充実した検査で、後縦靭帯骨化症の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

日米の国家資格を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院で後縦靭帯骨化症が改善する理由

後縦靭帯骨化症の改善には現在の身体の状態を把握することが最も重要です。。

身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

後縦靭帯骨化症のQ＆A

後縦靭帯骨化症は自然に治りますか？

残念ながら自然に治ることはほとんどありません。骨化は進行性で、一度出現した症状が自然と良くなることは稀です。早期の適切な治療により症状の進行を抑制することが重要です。

後縦靭帯骨化症の人がやってはいけないことは？

首を後ろに強く反らす動作や激しいスポーツ、重いものを持つ作業は避けてください。転倒などの外傷により症状が急激に悪化するリスクがあるため、日常生活では注意深い行動を心がけましょう。

なぜ後縦靭帯が骨化してしまうのですか？

現時点では明確な原因は解明されていませんが、遺伝的要因、加齢、糖尿病、肥満、ホルモン異常などが複合的に関与していると考えられています。個人によって要因は異なります。

遺伝する病気なのでしょうか？

遺伝的要因が関与していることは確実ですが、必ず遺伝するわけではありません。兄弟での発症確率は30％程度で、その他の生活習慣などの要因も絡んでくるため予防可能な側面もあります。

手術以外で症状を改善する方法はありますか？

保存療法として薬物治療、装具療法、適切な運動療法があります。当院では東洋医学と西洋医学を組み合わせた独自のアプローチで、神経の伝達異常や筋膜の捻じれを改善する施術を行っています。

症状が進行するスピードはどのくらいですか？

個人差が大きく、緩やかに進行する場合もあれば急速に悪化する場合もあります。定期的な観察と適切な治療により進行を遅らせることが可能で、早期からの対策が重要です。

後縦靭帯骨化症で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の施術と後縦靭帯骨化症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

後縦靭帯骨化症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。