
院長:中村お気軽にご相談ください!
赤ちゃんを寝かせているとき、いつも同じ方向ばかり向いていることに気づいた経験はありませんか。沐浴のときに上から見て、耳の位置や形が左右で違うように見えると、このまま様子を見てよいのか迷う方も多いと思います。
ひろ接骨院・奈良院の中村晃大です。この記事では、向き癖で迷ったときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を知りたい方は、赤ちゃんの向き癖の症状ページもあわせてご覧ください。ここでは、耳の形が気になったときに確認しやすい順番でお伝えしていきます。


体の使い方や向きから確認しましょう
沐浴やおむつ替えのときに、耳の位置や形の左右差に気づく保護者の方は少なくありません。
片方の耳だけ少し前に出ている、耳の高さが違うといった変化は、新生児期から生後数か月の間によく見られます。耳そのものに異常があるわけではなく、頭の形の変化にともなって耳の見え方が変わっているケースが多いといえます。写真で見比べると分かりやすく、日付を残しておくと変化の経過も追いやすくなります。
正直に言うと、こうした左右差は最初に気づいた瞬間、多くの方が驚かれるものです。落ち着いて日々の様子を見ていくことが、まず大切な一歩になります。
赤ちゃんが片方ばかり向く背景には、いくつかの要因が重なっていることがあります。
お腹の中にいたときの姿勢の影響や、首や体の筋肉の使いやすさに左右差があることに加え、生活の中で自然と同じ向きになりやすい環境も関係します。授乳をする位置やベビーベッドの置き方が、いつも同じ側を向く習慣につながっていることも珍しくありません。
個人的には、こうした生活習慣による向きの偏りは、少し意識するだけで変えられる部分も多いと感じています。窓の明るさや音の出る方向など、赤ちゃんが自然と向きたくなる要素を反対側に置くだけでも、向きの偏りが和らぐことがあります。
耳の見え方が変わる理由を、体の仕組みから確認しておきましょう。
赤ちゃんの頭の骨はまだ柔らかく、複数のパーツがゆるやかにつながった状態です。同じ方向を向いて寝る時間が長くなると、下になっている側の後頭部が圧を受け続け、頭全体の形にゆがみが出てくることがあります。耳そのものが変形しているのではなく頭の土台が非対称になった結果、耳の位置や向きが変わって見えるという流れです。だからこそ、耳だけでなく頭の形全体を確認する視点が欠かせません。
ここで一つ、誤解しやすい点をお伝えしておきます。
耳の形の左右差を見つけると、耳そのものの病気ではないかと不安になる保護者の方は少なくありません。実際には、耳介そのものの先天的な変形と、向き癖による頭の圧迫が原因のものとでは経過も対応の考え方も異なります。気になる場合は自己判断で決めつけず、専門家に状態を確認してもらうところから始めてみてください。
耳の変形にはいくつかのタイプがあり、対応の考え方もそれぞれ異なります。
生まれつき耳の軟骨の形に特徴がある状態です
頭の形の偏りにともなって耳の位置が変わって見える状態です
どちらに当たるかは見た目だけで判断しにくいため、気になる場合は早めに確認しておくと安心につながります。特に生まれてすぐの時期は耳の軟骨も柔らかく、時間の経過とともに印象が変わっていくこともあります。
家庭での過ごし方が、向き癖を強めている場合もあります。
抱っこするときにいつも同じ腕を使う、授乳のときに決まった側からばかり与えている、といった習慣が、赤ちゃんの向きやすい方向をさらに固定してしまうことがあります。こうした日常の体の使い方の癖が、少しずつ体の傾きにつながっていくこともあります。抱っこや授乳の向きを日によって変えてみることから始めると、体への負担が偏りにくくなります。反対側から声をかけたり、おもちゃを置いたりする工夫も合わせてみるとよいでしょう。
ここからは、家庭での対応をどこまで行ってよいか、線引きを含めてお伝えします。
起きている時間にうつぶせで過ごす時間を短く取り入れたり、寝る位置や向きを少しずつ変えたりすることは、家庭で無理なく始めやすい工夫です。
ベビーベッドの位置を変え、赤ちゃんが自然と反対側を向きたくなる環境を作る方法もあります。数々のご相談の中でも多いのが、対策を始めたものの変化が分かりにくいという声で、無理なく続けられる範囲から少しずつ試していくのがよいでしょう。
向き癖を直したい一心で、赤ちゃんの頭や首を強く動かそうとするのは避けたい行動です。
首の動きに強い制限がある、片側にしかまったく向けない、頭の形の左右差がはっきり分かるほど大きいといった場合は、家庭での工夫だけで対応しようとせず、医療機関へ相談したほうがよい状態です。無理に触らず、専門家に状態を見てもらうことを優先してください。
体位変換を続けても、気づくとまた同じ方向を向いていることはよくあります。
これは対策が間違っているというより、体の使いやすい側にクセが残っている状態と考えられます。向き癖の背景には、頭の向きだけでなく体全体のねじれや傾きが関わっている場合があり、接骨院ではそうしたバランスも含めて検査の視点として取り入れています。
体のねじれや傾きは、赤ちゃん自身の寝る向きだけでなく、抱っこの仕方や日々の姿勢のクセが少しずつ影響して生まれることもあります。首や背骨のねじれが強い場合、頭の向きだけを変えようとしても対応しきれないことがあるため、体全体を見ながら負担が偏りにくい姿勢や動きを一緒に考えていくことが、繰り返しにくい状態を目指すうえで役立ちます。
どのタイミングで相談すればよいか、目安をお伝えします。
生後2か月を過ぎても向き癖が強く残っている、頭の形の左右差が写真でもはっきり分かる、耳の位置のずれが月齢を重ねても変わらない、といった状態が続くなら、一度専門家に状態を確認してもらいたいところです。
次のような様子が見られる場合は、様子を見る期間を延ばさず早めに相談することをおすすめします。
一つでも当てはまる項目があれば、経過をただ見守るのではなく、早めに専門家の目で確認してもらうほうが安心につながります。
耳の形や向き癖は、多くの場合月齢が進むにつれて自然に整っていきますが、その間の過ごし方が体への負担を左右します。無理に触らず、日々の抱っこや寝かせ方から少しずつ見直していくことが、負担を減らす近道になります。
まずは今日、いつも同じ方向を向いていないか、耳の位置に変化がないかを確認してみてください。数日おきに写真を撮っておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。抱っこや授乳の向きを少しずつ変えるだけでも、体への負担を分散させる助けになります。
耳の形だけでなく、抱っこの仕方や体の使い方も含めて確認したい方は、ひろ接骨院・奈良院へお気軽にご相談ください。

