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向き癖でドーナツ枕を使う前に見落としやすいこと

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向き癖のある赤ちゃんを見ていると、いつも同じ方向ばかり向いていて、後頭部が少し平らになってきた気がすることがある。まだ首がすわっていないと自分では向きを変えられないので、このまま様子を見ていてよいのか気になっている方もいるのではないだろうか。

ひろ接骨院・奈良院の中村晃大です。この記事では、向き癖がいつまで続くのかという時期の目安、家庭で確認できること、相談を考えたいタイミングについてお話しします。

先に全体像を確認したい方は、赤ちゃんの向き癖の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で気づきやすい変化から順にお伝えします。

院長:中村

まず体の傾きから確認しましょう

目次

寝かせるといつも同じ方向を向くとき

仰向けに寝かせるたびに右ばかり向く、抱っこでも同じ側に傾く。そんな向き癖に気づく親御さんは意外と多い。

向き癖そのものは新生児期から見られることが多く、生後2〜3ヶ月頃に目立ちやすくなる傾向がある。まだ首の筋肉に左右差があったり、重力の影響を受けやすい時期だったりすることが背景にあるとされている。仰向けで寝ている時間が長い新生児期は、寝る向きの好みがそのまま頭の形に反映されやすい。

この段階では、向きの好みがあること自体は珍しくないと考えられている。ただ、頭の形の変化に気づいた時点で、少し意識して過ごすとよい時期でもある。抱っこの向きや授乳の位置を変えてみるだけでも、赤ちゃんが反対側を向く機会は増えていく。

向き癖はいつまで様子を見てよいのか

いつまでなら自然に任せてよいのか、期限が気になる方も多いと思う。

一般的には、首がすわり始める生後3〜4ヶ月頃から、赤ちゃん自身が自分の意思で向きを変えられるようになり、向き癖が少しずつ目立たなくなっていくといわれている。寝返りが始まる頃には、さらに向きの偏りが和らぐケースが多いようだ。首の据わりが進むにつれて、うつ伏せの練習も含めて自分の力で頭を持ち上げられるようになる。

ただし、これはあくまで目安であり、すべての赤ちゃんに同じ経過があてはまるわけではない。生後4〜6ヶ月頃までが体の使い方に働きかけやすい時期とされているため、気になった時点で意識して過ごすことに意味があると考えられる。様子を見る期間を決めつけず、変化のペースを見ながら関わり方を調整していくとよい。

向き癖と頭の形の左右差を混同しないために

向き癖と、頭の形の左右差である斜頭は、似ているようで少し違う話だ。

向き癖は向く方向の癖そのものを指し、斜頭はその結果として後頭部の形に左右差が出た状態を指すことが多いとされている。向き癖が続くほど、頭の形にも影響が出やすくなるという見方もできる。左右どちらか一方ばかり向いていると、その側の後頭部に体重がかかり続けることになる。

実は、向き癖だけを気にしていても、頭の形の変化に気づくのが遅れることがある。抱っこしたときの後頭部の触れ方や、写真で見比べたときの左右の丸みの違いにも目を向けておきたい。真上から見たときの形や、耳の位置のずれも変化のサインになりやすい。

寝る向きを変えようとして嫌がるとき

反対側を向かせようとすると、激しく泣いて嫌がる赤ちゃんもいる。

これは向きの好みが強く出ているサインと考えられるが、無理に押さえつけて反対を向かせる必要はない。タオルを丸めて背中側にそっと添える、抱っこの向きを変えるなど、負担の少ない方法から始めてみてほしい。おもちゃや声かけで反対側への興味を引く方法も試しやすい。

首の片側だけに硬さやしこりのようなものを感じる場合は、無理に触らないほうがよい。筋性斜頸と呼ばれる状態が背景にあることもあるため、医療機関へ相談したほうがよい状態といえる。反対側を向かせようとしたときの嫌がり方が極端に強い場合も、同じように注意しておきたい。

抱っこや授乳の向きが偏っていないか確認する

向き癖は、赤ちゃん自身の癖だけでなく、周りの関わり方も関係しているといわれている。

数々のご相談の中でも多いのが、授乳がいつも同じ側に偏っている、抱っこの向きが決まっているというケースだ。生活の中で無意識に同じ側からの関わりが増えると、向き癖が強まりやすくなることがある。利き手の関係で抱っこが片側に偏る、テレビや窓の位置が向きの癖に影響することもある。

生活動線の中で向きを変える機会を意識して増やすと、赤ちゃんの首や体の使い方にも少しずつ変化が出てくることがある。授乳のたびに左右を入れ替える、寝かせる位置を日によって変えるといった工夫は、特別な準備がなくても始めやすい。

自宅でできることと無理に触らない線引き

自宅でのケアには、始めやすいものとそうでないものがある。

優先したいのは、うつ伏せの時間を短く様子を見ながら取り入れること、授乳や抱っこの向きを日によって変えること、寝る位置を工夫して興味を引く方向を変えることの三つだ。赤ちゃんが起きている時間は、うつ伏せの練習を無理のない範囲で取り入れることも一つの工夫になる。短い時間から始めて、機嫌のよいタイミングで少しずつ慣らしていくと負担が少ない。

  • うつ伏せの時間を短く取り入れる
  • 授乳や抱っこの向きを日替わりにする
  • 寝る位置や興味を引く方向を変える

反対に、ドーナツ枕やタオルで頭を強く固定する方法は、赤ちゃんの動きを制限してしまうこともあるため、自己判断で強く行わないほうがよい。市販のグッズを使う場合も、使用方法を確認したうえで様子を見ながら取り入れることをおすすめする。

体の使い方から向き癖を見直す視点

接骨院として向き癖を見るときは、頭の形だけでなく体全体の使い方も確認している。

体の傾きやねじれを確認する

向き癖のある赤ちゃんは、首だけでなく背中や骨盤にもわずかな傾きがみられることがある。まず全身の姿勢のバランスを確認することから始めている。実際のところ、頭の向き癖は体のねじれや傾きが関係している場合があると感じることが多い。

左右の動きやすさの違いを確認する

反対側を向く際の動きにくさがどの程度なのかも確認したい点だ。動きにくさの度合いによって、日常での関わり方の工夫も変わってくる。左右で同じように追視ができているかも、確認しておきたい要素のひとつになる。

個人的には、頭の形だけを追いかけるよりも、体全体の使い方を含めて確認するほうが、日常生活での工夫につなげやすいと感じている。こうした体の傾きやねじれは、抱っこの仕方や寝かせ方など、日々の体の使い方の癖から生じていることも少なくない。気になる場合は自己判断で抱え込まず、早めに専門家へ相談していただくことをおすすめする。

医療機関への相談を考えたいとき

自宅でのケアを続けても変化が乏しい場合は、次の相談先を考えたい時期になる。

頭の形の左右差がはっきりしてきた、反対側へほとんど向けない、首にしこりのようなものがある。こうした状態がある場合は、小児科や頭の形を専門に見る医療機関で確認してもらうことをおすすめする。健診のタイミングで相談するのも一つの方法だ。

医療機関では、状態によってヘルメット治療などの選択肢が説明されることがある。治療の適応や進め方は赤ちゃんの状態によって判断が変わるため、詳しくは医療機関で確認してほしい。相談すること自体に早すぎるということはない。

今日から向き癖と向き合うために

向き癖は多くの場合、首がすわる頃から少しずつ和らいでいくものだが、頭の形や体の使い方の偏りが強い場合は早めの対応が意味を持つ。日頃の抱き方や寝かせ方の癖が体の傾きにつながっていることもあるため、頭だけでなく体全体を意識してみてほしい。

まずは今日、抱っこや授乳の向きを少し変えてみる、うつ伏せの時間を短く取り入れてみる。そんな小さなことから始めてみてほしい。

頭の形だけでなく、体の使い方や日常の関わり方も含めて確認したい方は、ひろ接骨院・奈良院へお気軽にご相談ください。


院長:中村

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