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体位変換を続けても赤ちゃんの向き癖が戻るのはなぜ?

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寝かせるたびに、気づくといつも右か左ばかり向いている。首がすわる前の赤ちゃんを見ていて、後頭部の形が少し斜めになってきた気がする。そう感じて、このまま様子を見ていいものか迷っている方もいるのではないでしょうか。

ひろ接骨院・奈良院の中村晃大です。この記事では、赤ちゃんの向き癖が気になったときに、家庭で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。

先に全体像を確認したい方は、赤ちゃんの向き癖の症状ページもあわせてご覧ください。ここからは、日常で気づきやすいポイントから順に触れていきます。

院長:中村

体の使い方の癖から確認しましょう

目次

寝かせるといつも同じ方を向いている

まず確認しておきたいのは、赤ちゃんがどちらの向きを好んでいるか、そしてその向きがどのくらい強く固定されているかという点だ。日によって向きが変わるのか、いつも同じ側なのかも見ておきたい。

仰向けで寝かせると右ばかり向く、左に向けてもすぐ元に戻ってしまう。こうした様子があれば、それが向き癖のはじまりと考えられる。授乳や抱っこの向きも合わせて見ておくと、日常のどんな場面で偏りが出ているかがつかみやすくなる。

後頭部の右側だけ平らになってきた、頭を上から見ると左右差がある。そうした変化に気づいた方も少なくないはずだ。頭の形のこうした変化は、向き癖が続いたことで生じやすいものであり、写真で比べてみると分かりやすいこともある。

向き癖と斜頭症は同じ言葉ではない

向き癖と斜頭症は、原因と結果のような関係にある言葉だ。

向き癖とは、赤ちゃんが特定の方向を向くことを好む状態そのものを指す言葉。一方の斜頭症は、その向き癖が続いた結果、まだ柔らかい頭の骨に同じ場所の圧がかかり続けて形が変わってしまった状態を指す。

向き癖があっても頭の形にまだ左右差が出ていない時期と、すでに平らな部分ができている時期とでは、家庭での対応の重みも変わってくる。早い段階であれば、体位変換だけで落ち着いていくケースも見られる。

向き癖ができる背景にあるもの

向き癖には、いくつかの背景が重なっていることが多い。

同じ姿勢が続く生活環境

ベビーベッドの向きや、部屋の中で光や音が来る方向が一定だと、赤ちゃんは自然とその方向を向きやすくなる。授乳のたびに同じ側の腕で抱く習慣があると、向きの偏りがさらに強まることもある。抱っこの仕方や寝かせ方といった日々の体の使い方の癖が、少しずつ体の傾きにつながっていくこともある。

首の動きに左右差がある場合

生活環境だけでなく、首そのものの動きに左右差があることも背景のひとつになる。右は真横まで向けるのに左は途中までしか向けない。そうした状態があると、向き癖はより固定されやすい。

この左右差は、抱っこや授乳の工夫だけでは変わりにくい部分でもある。首を左右どちらに向けたときも嫌がる様子がないかは、家庭で確かめておきたいポイントだ。無理に動かそうとせず、様子を見る範囲で確認しておこう。指先で軽く触れる程度でも十分に様子は分かる。

体位変換を試しても戻ってしまうとき

体位変換を試しても、なかなか向きが戻らないと感じることもあるだろう。

数々のご相談の中でも多いのが、寝かせる向きは変えているのに、起きるとまた同じ方を向いているという悩みだ。これは頭の重さで自然に戻ってしまう場合と、首の動きに左右差があって戻りにくい場合の両方が考えられる。

寝かせる向きだけでなく、起きている時間の抱っこや遊びの向きも含めて見直すと、変化が出やすくなることもある。ただし無理に力を加えて向きを変えるのは避けたい。赤ちゃんが嫌がる方向へ強く動かすことは、負担につながりやすい。

首すわりの前後で変わってくる注意点

首がすわる前と後では、確認しておきたい点が少しずつ変わってくる。

首すわり前に確認したいこと

この時期はまだ頭を支える力が弱いため、寝かせる向きや抱っこの姿勢を保護者側で調整しやすい時期でもある。日々の向きの偏りを少し意識するだけで、変化が出やすい時期だといえる。無理をせず、少しずつ試していくのがよいだろう。

首すわり後に確認したいこと

首がすわり、寝返りやお座りができるようになると、赤ちゃん自身が動ける範囲が広がり、向き癖が目立ちにくくなることもある。一方で、反対側へほとんど向けない、頭の形の左右差が進んでいる。そうした様子があれば、月齢が進んでいても確認しておきたい状態だ。

手足の動きにも左右差が出ている場合は、頭の形だけの問題ではない可能性もある。この点は、家庭での様子だけでは判断しきれない部分でもある。

首の可動域や骨格のバランスを見ておく

治療院では、向き癖そのものより先に、体の使い方の癖を確認する。

正直に言うと、頭の形の左右差だけを見ていても、向き癖の背景がすべて分かるわけではない。首の可動域や、体全体の左右バランス、寝返りのしやすさなど、複数の要素を合わせて確認する必要がある。実は、体そのものに捻れや傾きがあり、それが向きの好みにつながっているケースも見受けられる。斜頸との違いが気になる場合も、この確認が手がかりになる。

ひろ接骨院・奈良院では、三軸修正法や神経整体といった検査法を組み合わせながら、赤ちゃんの体の状態をやさしく確認している。強い力を加える施術ではなく、体の使い方の癖を見直すことを目的にしたものだ。

斜頸やヘルメット治療という言葉を耳にしたとき

向き癖に似た状態や、医療機関での対応について耳にすることもあるだろう。

向き癖は向きの好みがある状態であるのに対し、筋性斜頸は首の筋肉の状態によって首自体が傾いている状態を指すとされる。首すじにしこりのようなものを感じる、決まった方向へ首を向けるのを強く嫌がる。そうした様子があれば、向き癖とは別に確認したい状態だ。

頭の形の左右差が大きい場合には、医療機関でヘルメット治療が案内されることもある。頭の形状に合わせた装具を一定期間使いながら、成長に合わせて形を整えていく方法とされているが、適応の時期や期間は状態によって判断が変わる。詳しくは医療機関で確認してほしい。

気になる様子があるなら早めに確認したい

ここまでの内容を踏まえて、確認しておきたい状態を整理しておく。

寝かせる向きや抱っこの向きを工夫しても戻りにくい、首を左右どちらかに向けるのを強く嫌がる、頭の形の左右差がはっきりしてきた。こうした様子があれば、家庭での対応だけに頼らず、一度状態を確認したいところだ。

下記のような点が重なっているかどうかも、あわせて見ておくとよい。

  • 首を片側にしか向けない様子がある
  • 頭の形の左右差がはっきりしてきた
  • 体位変換を続けても戻りにくい
  • 手足の動きにも左右差を感じる

こうしたサインが重なるときは、家庭でのケアと専門家への相談を併用しながら進めるほうが、赤ちゃんにとっても保護者にとっても負担が少なくなるはずだ。

今日から少しずつ確認していきましょう

向き癖は、体位変換や抱っこの工夫で落ち着くこともあれば、首の動きや体のバランスが背景にあって戻りにくいこともある。まずは、寝かせる向き・抱っこの向き・首の動きの3点を、日常の中で確認してみてほしい。

今日からできることとして、授乳の向きを交互にする、寝かせる向きを毎回少し変える、首を左右に向けたときの様子を確かめておく。この3つから始めてみてほしい。小さな工夫の積み重ねが、変化につながることもある。

向き癖だけでなく、首の可動域や体全体の使い方の癖も含めて確認したい方は、ひろ接骨院・奈良院へお気軽にご相談ください。


院長:中村

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