
院長:中村お気軽にご相談ください!
抱っこするといつも同じ方向を向く、寝かせても気づけば右ばかり向いている。後頭部の片側が少し平らに見えてくると、頭の形はこのままで大丈夫なのだろうかと不安になってくる方も多いはずです。
ひろ接骨院・奈良院です。この記事では、赤ちゃんの向き癖が気になったときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、赤ちゃんの向き癖の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。


まず体の傾きから確認しましょう
寝返り前の赤ちゃんは、自分で体勢を変える力がまだ弱く、一度向いた方向のまま長く過ごしやすい。特に寝ている時間が長い月齢ほど、その影響は大きくなる。
布団の中の位置や部屋の明るさ、家族の声がする方向によって、同じ側ばかり向く習慣がついてしまうことがある。寝る位置と向きの関係を確認するだけでも、対策の手がかりになるだろう。首がまだしっかり座っていない時期ほど、この習慣は強く出やすい傾向がある。
特に生後2か月から4か月ごろは、向き癖が最も目立ちやすい時期といわれている。この時期を過ぎ、首すわりや寝返りが進むにつれて、赤ちゃん自身が向きを変えられるようになり、自然と落ち着いていくことが多い。焦って対策を急ぎすぎるより、月齢に合わせて気長に見ていく姿勢も大切になる。
頭の形の左右差に気づくと、多くの方がまずドーナツ枕や向き癖防止クッションを試すことになる。
これらは体位変換の補助として使われるものだが、クッションだけに頼って寝かせる向きそのものを変えないと、変化を感じにくいことがある。実は、道具を使う前に寝かせる向きの習慣を見直すほうが先になることも少なくない。
数々のご相談の中でも多いのが、クッションを使っているのに向き癖が変わらないという悩みだ。道具と生活の工夫は、両方を合わせて考えたいところである。頭の形は真上から写真を撮って月齢ごとに残しておくと、あとから変化を比べやすい。耳の位置や左右の耳の見え方で確認する方法もよく使われている。
向き癖と反対の方向を向かせようとすると、激しく泣いて嫌がる赤ちゃんもいる。
これは単なる好みだけでなく、首や肩まわりの筋肉に緊張があり、その方向を向きにくいことが背景にあるケースもある。体が硬く感じられる場合もあるだろう。実は、体の捻れや傾きが向き癖に影響していることもあり、赤ちゃんの体の向きだけでなく背中や骨盤の傾き方まで含めて見ておきたい。強く嫌がる状態が続く場合は、無理に向きを変え続けるのは避けたほうがよい。首の筋肉を無理に伸ばすようなマッサージも控えてほしい。
片側の首筋にコリコリとしたしこりのようなものを感じる場合も、家庭での対応だけで進めるのは避けたい状態だ。無理な力を加えず、まずは体の状態を確認することを優先してほしい。様子を見ながら少しずつ向きを促す程度にとどめておこう。
抱っこや授乳の向きも、向き癖に関わっている場合がある。日々のちょっとした癖が積み重なることで、寝るときの向きにも影響していくことがあるからだ。
いつも同じ腕で抱く、同じ側から授乳するといった習慣が続くと、赤ちゃんがその向きに慣れてしまうことがある。抱く腕や授乳の位置を日によって左右交互に変えることから始めてみてほしい。慣れるまでは少し不自然に感じるかもしれないが、続けるうちに違和感は減っていく。
チャイルドシートやベビーカーで長時間同じ向きのまま過ごす時間が多い場合も、姿勢のかたよりにつながりやすい。移動中もこまめに顔の向きを確認しておきたい。ベビーカーの背もたれの角度や、シートの硬さも、頭にかかる圧のかたよりに関係することがある。長時間の移動が続くときは、途中で一度抱っこに切り替え、体勢を変えてあげるのもひとつの方法だ。
自宅での対策は、体位変換とタミータイムという二つの取り組みが軸になる。手順に分けて見ていこう。
寝かせる位置を一日おきに変えると、景色や物音の方向が変わり、赤ちゃんが自然と反対側を向くようになりやすい。
おもちゃや家族の声がする方向を、向き癖と反対側に置く工夫も合わせて行うとよいだろう。無理に顔を動かすのではなく、自然に向きたくなる環境を作ることを優先してほしい。焦らず数日単位で様子を見ていくくらいの気持ちで続けると無理がない。
タミータイムは、起きていて誰かが見守っている状態でのみ行ってほしい。
1回数分を目安に、機嫌のよいタイミングで少しずつ試すと続けやすい。眠っているときのうつぶせ寝は避けてほしい。首や体幹の力がついてくると、うつぶせの姿勢を自分から嫌がらなくなることも増えてくる。慣れないうちは保護者のお腹の上で行う方法から始めると、抵抗感が少なくなるだろう。
自宅で取り入れやすい工夫を順に整理すると、次のような流れになる。
景色や物音の方向が変わり自然に反対側を向きやすくなる
見守りながら短時間から始め首や体幹の力を育てる
どちらも一度に完璧を目指さず、生活の中で無理なく続けられる範囲から始めるのがよい。
体位変換やタミータイムを続けても、向き癖や頭の形に思うような変化を感じにくいことがある。
正直に言うと、生活の中の工夫だけでは限界がある場合もある。体の使い方に左右差がある可能性も含めて、一度状態を確認したいところだ。首すわりの時期が近づいているのに向き癖が変わらない場合も、同じように考えてよいだろう。
股関節の開き方に左右差がある場合も、向き癖につながることがあるとされている。乳幼児健診の際に、気になる点を合わせて伝えておくと安心だろう。
頭の形の左右差以外にも、赤ちゃんの様子から確認しておきたいサインがいくつかある。
次のような状態が当てはまる場合は、自宅の工夫だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関へ相談したほうがよい状態だといえる。
これらは筋性斜頸など、医療機関での確認が必要な状態と関連している場合がある。気になる点があれば、乳幼児健診の場も活用しながら、早めに小児科などで相談してほしい。
ご相談の際は、まず赤ちゃんの首や体の動きに左右差がないか、実際に動かしながら確認していく。
首の動く範囲や体幹のねじれ方、股関節の開き方など、頭の形だけでなく体全体のバランスを見ながら、寝かせ方や抱き方をどう工夫すればよいかを一緒に考えていく。体の捻れや傾きは、抱き方や寝かせ方といった日常の体の使い方の癖から生まれていることも多いため、その積み重ねも含めて確認したいところだ。無理に首を動かすような施術は行わない。
ヘルメット治療など専門的な対応が必要かどうかは医療機関での判断になるが、日常生活での抱き方や寝かせ方の工夫については、当院でも一緒に見直していける。個人的には、頭の形だけでなく体全体の動きやすさまで含めて確認することが、遠回りに見えて実は近道になると感じている。
向き癖の多くは、寝る向きや抱き方の工夫を続けることで少しずつ変化していく。ただ、強く嫌がる、首にしこりがあるといった状態は、無理に触らず医療機関への相談を優先してほしい。
まずは今日から、寝かせる位置を変える、抱く腕を交互にする、うつぶせで遊ぶ時間を少し作る、といった小さなことから始めてみてほしい。変化が感じられない場合は早めの確認が安心につながる。
寝かせる向きや抱き方だけでなく、赤ちゃんの体の使い方も含めて確認したい方は、ひろ接骨院・奈良院へお気軽にご相談ください。

